がん患者支援ネットワークの想い

がんなどの難病でハンディを負った人たちに「生きる希望」を与え、「それぞれの人生を精一杯生き、自らが望む形で全うする」ための支援をします。

さらに、この状況に追い討ちをかける「解雇規制の緩和」が国では議論されています。現在の日本の就職事情は長引く不況のため非常に厳しく、正規雇用は極めて少ない。どこのハローワークでも若くて健康な人たちが部屋に入りきれないほどあふれ、健康上のハンディを持つ人たちの雇用情勢はますます厳しくなってくでしょう

この状態は政治的に新たな支援制度や法律ができないと改善できない。かと言って待っていてもいつになるかはわからないので自分たちで何らかの手段を講じなければならない。


がんは今日、日本人の2人に1人がかかる病気になりました。だから私たちがん患者支援ネットワークは、医療機関・患者会・各団体・支援者と連携し、がん患者と家族が安心して人生を送れる社会ネットワークの構築を目指します。
がんになったことで5万人以上の人が離職している
がんになったことを隠して働き続けている人もいる
がんサバイバーが充実した人生を送り、がんになっても差別されることなく、幸せに働くことができる社会の実現を目指します。それが私たちの目的であり、使命なのです。
※厚生労働省研究班の03年調査では、がんと診断された時点で働いていた約2600人のうち、31%が依願退職し、4%が解雇されたというデータがある。東大医療政策人材養成講座の研究班が08年に行った調査でも、仕事の継続を希望していた人の31%が、診断後に仕事が変わっていた。
国が07年から進める「がん対策推進基本計画」では、がん患者の就労支援については触れられていなかったが、12年の改定で「働く世代へのがん対策の充実」がようやく盛り込まれた。